こころのくすり箱 逆視道

逆視道協会講師のブログです

心がざわざわする言葉

逆視道認定講師の渋谷規子です。

 

先日、障害者のグループホーム

働いている友人と話していて

心がざわざわ

 

家族が面会に来ないから

可哀相

作業所の給料が安いから

可哀相

食事が質素で可哀相

 

他にも”可哀相”と言う言葉が

いっぱいでてきて

 

その言葉を聞くたびに

私の心は、ざわざわ

 

なぜざわざわするのか

自分でもわからなくてモヤモヤ

 

可哀相を辞書でひくと

 

同情の気持ちが起こるさま

ふびんに思えるさま

 

それでもざわざわの原因は

わからない

 

こういう時は

ただただ自分の心と向き合ってみる

 

すると、なんと…

40年以上前のこと

15才の時に父を亡くした時の思いが

 

父が経営していた会社は

人手に渡り

住んでいた家は手放し

 

まわりは

私の顔を見るたびに

可哀相に、可哀相にと

 

父を亡くしたから

可哀相

生活が変わるから

可哀相

 

私はその時心の中で

私は可哀相なんかじゃない!

と叫んでいました

 

大好きな父を亡くしたことは

悲しくて寂しいことでした

 

でも可哀相なことではない

 

可哀相とは

他人が決めることではない

 

本人がそのことで

悩んでいたり

苦しんでいたら

その思いを取り除いてあげたい

 

慈悲とはそういうこと

 

一つ自分の心のしこりが見えて

小さくなりました

 

これができるようになったのも

逆視道を学んだおかげ。