こころのくすり箱 逆視道

逆視道協会講師のブログです

忘れるというプレゼント

逆視道本部講師 三井年美です。
 
 

年を重ねていくと忘れることが
増えます。
 

先日、義母がこんなことを話し
てくれました。 
 

施設に入っている義父に面会に行く
と義母にいつもこんなことを言うら
しいのです。
 
 

「わしが死んだらお前は楽になるな・・・」と。 
 
 
そんな義父の言葉に
いつもこう義母はこう返事をすると。
 

「私はな、お父さんが死んだら
寂しいねん」って。
 
 
涙ぐみながら私に話をする義母を
みて本当に寂しいんだろうなと
義母の素直でストレートな言葉に
感動しつつ
 
自分に置き換えて考えみました。
 

即答で
こんな素直に言葉を言えない・・ 
 
 
そして 
 

義母に聞いてみました。

「お義母さん、その言葉って50代の
時にお父さんに言えました?」  
 
 
すると義母は 
 
 
「50代では言われへんかった。
年いくとな恨みとか腹立つとか
なくなるねん、忘れるねん」と。
 

そして 
 
興味があったのでもうひとつ
質問しました。 
 
 
「いつからそんな風に思えるよう
になったの?」 

 


 義母は
「お父さんが病気になった時から」

と教えてくれました。 
 
 
 
夫婦には夫婦にしかわからない
歴史があります。
どんな経験をしてきたとしても
それは必要なこと。  
 
自分で選んだこと。 


 

「忘れる」って素敵なことなん
だなと改めて感じ、人の心も
どんどんと変化していくんだと
人生の先輩から教えてもらった
気がしました。
 
 
私も忘れたい 笑