こころのくすり箱 逆視道

逆視道協会講師のブログです

人との出会いは宝物

 

 

逆視道本部講師 三井年美です。

 

先日、従兄を見送りました。


知的障害者だった従兄は両親が
亡くなってから20年施設で暮ら
していました。 


私達のような欲はなく
食べることだけが楽しみ。
食べることへの執着だけでした。


お金がほしいとか、
誰かに勝ちたいとか、
もっとこうなりたいとか、
そんな考えをもたない生き方を
与えられたんだなと思います。

 


周りの人の力を借りながら
「生ききる」ということを全う
できたのは素晴らしいことです
よね。


仏教を学ぶまえなら好きなこと
もできず可哀想な人生だったな
と思ってしまっていたと思います。 

 

私たちは人の人生を自分のものさ
しで判断しがちですがそれぞれが
選択してきたもの。
全ては縁のめぐり。 


今ならわかります。
自分のものさしで図るなんて失礼
なことだと。

 


だから

 

「お疲れさまでした。
よく頑張ったやん」 


と見送りました。

 


そして


葬儀場の方の仕事に
とても感動しました。 


人生の最後に立ちあう人たち
全てにおいてとても丁寧でした。 


親族が故人を大切に思う気持ち
を同じように大切にしてもらっ
ているなと感じました。
 

 

人への寄り添い方、物の扱い方、
そして故人に対する所作、細部
に至る丁寧さ。

 


丁寧にするということの大切さを
見せてもらった時間でした。


・・・・・


独生 独死 独孤 独来

人はひとりで生まれ
ひとりで死んでいく。


それに


肉体から離れた時、持ってい
けるのは経験と心だけですね。

 

今まで学んできた知識と今回の
お葬式の中での経験がいくつも
結びつきながら色んなことに
心が動きました。

これが財産( ̄▽ ̄)

 


人と出会うことで沢山のこと
教えてもらっています。